おにはそと ふくはうち
まめをまいて わるいおにさんをやっつけろ
ひとのはなしをきかない 「きかないおに」
やさいをたべない 「たべないおに」
おかたづけをしない 「ちらかしおに」
すぐにいやだっていう 「わがままおに」
こころのなかのおにもやっつけて いいこになるぞ
先日行った「郵便屋さんごっこ」では,すみれ組さんは,前日からポストやはがき・切手を準備し,窓口業務の練習をしました。当日は朝からそわそわどきどき,少し緊張していました。しかし,ひまわり組・ちゅうりっぷ組のお客さんが来ると,優しく声をかけ,上手に販売することができました。集配や配達も張り切って,自分から進んで頑張りました。幼稚園のみんなが喜んでくれることが,自分たちの喜びとして,感じられるようになっています。異年齢の活動は,年上は年下のお手本になろうと,年下は年上の子を見習おうと意識し,お互いに成長できる良さがあります。年長としての最後の大仕事「お店屋さんごっこ」も張り切って頑張ることと思います。
またわくわくランド(昔遊び)には,7人のゲストティーチャーさんにお越しいただきました。毎年ですが,いつも子どもたちに優しく声をかけながら,丁寧に教えていただき,感謝の気持ちでいっぱいです。保護者の皆様も子どもたちと一緒に,夢中になって活動しておられました。子どもたちや地域・保護者の皆様が一体となった温かい交流ができたことをうれしく思いました。やさしい心・思いやりの心は,温かい交流の中でこそ,育まれます。
さて,2月3日は「節分」です。節分は季節の分かれ目を意味していて、旧暦では「立春」が一年の始まりとされています。新年を迎えるにあたり、邪気(鬼)が生じると考えられ、邪気(鬼)や災難を追い払うために豆まきが行われたそうです。
幼稚園の豆まきは,自分の心の中の鬼(直したいところ)を見つけ出し,それを鬼さんとしてやっつけます。自分でここを直したいとわかっていても,自分から宣言して直すのは気恥ずかしいものです。そこで自分の中の鬼という存在にして,やっつけるのです。年中・年長組になると自分の生活を振り返り,自分のいけない部分もある程度わかると思います。
子どもたちの心の中は(けがをしたとき,傷口が自然に治るように),良い方に変わろうという気持ちを持っています。わたしたち大人は(傷口を丁寧にみるように),子どもの気持ちを理解して関われば,素直に心を開きます。反対に悪いところばかり指摘すると,どうでしょう。自己肯定感が低く自信がなくなってしまいます。子どもたちの行動をしっかりと見極め,良いこと悪いことを価値づけることが,向上的変容につながると思います。
お子さんにどんな悪い鬼をやっつけたか,ぜひ聞いてみてください。
令和7年 2月
宮島幼稚園 園長 平岩 透
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広島県廿日市市宮島町779-5
TEL.0829-44-2009
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